240323~24西丹沢縦走(畔が丸~菰釣山~山中湖)

避難小屋前朝焼けの風景(撮影Ichimasa)

・実施日: 3月23日(土)~24日(日)
・天気:23日小雨 24日曇り / ランク:M3.5
・リーダーNogami サブリーダーKatahira.S / 参加者5名

■3月23日(土)1日目(記録Ichimasa)
時刻は8時30分、定刻の10分以上前にメンバーがバス停に揃う。(皆さまの気合いの入れようが醸し出されていますな。)残念ながら Aさんが急遽の体調不良により不参加となったが、、5名のメンバーでバスに乗り込む。曇天気の中 バスに揺られる事約1時間、西丹沢ビジターセンターに降り立つ。身支度をしていると、オジサン(センターの管理人?)から「こりゃあ、山頂はマイナス2度だべな〜。」と、あまり嬉しくない情報を得る。
ま、それはさておき リーダーのレクチャーの後、出発しようとすると雨がパラパラと降り出し、上だけでもレインウェアを着る事に。そうこうしている内に予定時間を30分程遅れて9時20分に出発。だが、メンバー(筆者だけ?)は なんのその。そんな事は気にせず 沢沿いの道を遡上して行く。いきなりの高い堰堤に「せっかく登ったのに 降りるの?」などと悟りとは程遠い事などを思いつつ歩を進める。

 

(撮影Iida)

▲出発時に雨が降り出しても、皆さんこの笑顔で不安なし!

 

(撮影Iida)

▲沢沿いを登って行く道
所々に木の橋、濡れているので滑らないよう慎重に渡る

 

(記録Ichimasa)
本棚分岐点通過後(11時20分)筆者の後ろを歩くIさんから「タワケ〜、タワケ〜」という声が聞こえてきたところで「善六のタワ」を通過。なるほど、 そういう事ね。納得(笑)。

(撮影Katahira.S)

▲善六のタワへ途中ではアセビが咲いていた

 

(記録Ichimasa)
小休止後、畦ヶ丸避難小屋に向う。この工程が、筆者にとっては今回の山行の中で最も厳しかった。雨時々ミゾレ、かつ風も強くなってきて「これは流石に参ったな…。」と思っていたら「避難小屋まで300m」という標識が。おお、これぞ僥倖。少し元気になる。小屋に12時50分到着。ヤタ〜!!筆者がレインウェアを脱ぐと、 身体から湯気が立ち上る。見たRさん、爆笑。簡単な昼食後、13時15分出発。大界木山、城ヶ尾山、中ノ丸と進み、霧にも遭遇しながら16時50分菰釣山避難小屋に到着。我々だけの貸切。

 

(撮影Katahira.S)

▲大界木山付近からみぞれ混じりの冷たい雨になる
城ヶ尾山~中の丸と進み霧の中、ようやく菰釣山避難小屋が現れた

 

(記録Ichimasa)
ホッとするのも束の間、今日と明日の水を確保すべく水汲み場に向う。約160mを下る。先頭のリーダーは、ストック無しでどんどんと降りていく。スゴッ!! キレイな沢で水をゲット。往復1時間半かけての行程であった。とっても貴重な水。Rさん、「お土産にします。」との事。

(撮影Nogami)

▲避難小屋につき、休む間もなく水汲みに向かう
夕闇が迫る時刻、水を汲むため雪の残る谷を下りる

 

(撮影Iida)

▲水場にはたっぷりの水が流れていた
「命がけの水くみでした」Rさん語る

 

(記録Ichimasa)各自が寝床を設置して、 恒例(?)のささやかながら愉快な宴会開始。皆さんが持ち寄ったアルコールやオツマミ、旨い。詳細は不明ながら体感温度は氷点下。はく息も白い。宴もタケナワの中、徐々に就寝。

(撮影Ichimasa)

▲避難小屋での宴会風景、重ね着で防寒対策



(記録Ichimasa)
それでは、2日目をお送りします。
(なお、ソレガシのメモは雨でボロボロになってしまっていたので…サブリーダーからの録を送って頂き、経過や時間を大いに参考にさせていただきました〜。)

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2日目)5時過ぎ、夜明けとともに起床。(室温は6度,byサブリーダー)朝食とコーヒーを楽しんでいると、3名のパーティが上がって来た。深夜1時から麓を登って来たとの事。「小屋に入って休んでください。」と声をかけるも、いずこへと去って行った。身支度を整え7時15分出発。菰釣山7時45分到着。曇ながら絶景。富士山がその全容を披露してくれていた。(詳細は、美登会グループラインに送ったの写真をご参照ください。)

 

(撮影Katahira.S)

▲翌朝は晴れて朝焼が見られた、室温は6℃

 

(撮影Nogami)

▲朝日を浴びて今日のコースにも期待が膨らむ

 

(撮影Nogami)

▲一晩お世話になった避難小屋
丹沢山塊の西の奥にあり登山者には心強い味方だ

 

(撮影Ichimasa)

▲菰釣山へ、道は雪が残っていた

 

(撮影Nogami)

▲菰釣山山頂1379m

(記録Ichimasa)その後、ブナノ丸を過ぎ、9時05分 油沢ノ頭に到着。朝のお話では、「今日は、そんなにアップダウンはないよ。」との事であったが なんのその 、そんな事は微塵もない…。でも、行程に余裕があり休憩も多くて助かる。11時05分鉄塔に到着。

(撮影Iida)

▲尾根にて、送電鉄塔下の開けた道

(記録Ichimasa)
途中、トレイルランの人達とスレ違う。このコースで大会があるとの事。その内の1人が半ズボンで、その大腿部たるや まるでお歳暮の丸大ボンレスハム。そっか〜、この太ももだから あの急登を走って行けるんだねと納得。何回かの休憩を挟んで、 なだらかな山道をたどりながら13時15分 に高指山到着。今度の富士山は上半身は雲の中だった。昼食を取り、平野バス停に向う。

 

(撮影Katahira.S)

▲高指山山頂1174m、縦走路、最後のピーク

 

(撮影Iida)

▲富士を仰いで山中湖畔へ向かって下山
重い荷を背負いいくつもの山頂を踏み、歩きとおした充実の二日間だった

(記録Ichimasa)
その後、リーダーの周到な事前の時刻チェックのおかげで、順調にバス→富士山鉄道→JRと乗り継ぐ事が出来、17時32分立川駅着。定宿(?)の庄屋で反省会。飯田さんの「山の道具を工夫して改善していく喜び」などなどを拝聴しながら楽しく終宴。帰路に付く。
厳しいながらも とても楽しく充実した山行でした。皆さま、お疲れ様でした!!
追記)筆者の山行メモは雨でボロボロで判読不可だった為、サブリーダーからお借りした詳細な録を基に起稿した。ここに謝を表する、
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【コースタイム】
1日目)西丹沢ビジターセンター9:20→本棚分岐10:30→善六のタワ→12:50畔が丸避難小屋13:15→大界木山14:35→城ヶ尾山15:20→中の丸15:50→16:50菰釣山避難小屋17:00→水場17:45→菰釣山避難小屋18:25
2日目)菰釣山避難小屋7:15→7:45菰釣山8:00→ブナノ丸8:35→石保土山10:30→12:15高指山12:35→13:30平野バス停

【歩行時間】1日目)7時間30分   2日目)5時間10分